2012
02.20

北川ヨシカズ(横浜在中)側車経験30年

神楽坂の写真屋さんが縁で、中原街道のM氏を紹介。ブラックボデイにホワイトライン、クロームメッキの工芸品、(R69S/TR500)クロムウェル(ヘメット)に上質な皮のコートを纏い。メリハリ(ENG:1000cc)のあるダンストールを奏でキビキビした走りに魅了、師とし長期の渡り教えを乞いました。・・・・

○自己紹介+側車との関係

海外勤務で英国領土に長期滞在、英国車の黄金時代。乗る度にドキドキする「ボンネ」。気合いを入れての乗り込む「コマンドエンジン!」、野生ウサギのようなデスモ?の「単コロ」。英国統制地の名残、腕の経つ主治医が居たのも幸い、ショップでバイクが縁で人との交流を含め。異国の地で幸せな時を過ごしました。仕事を終え、愛車は帰国子女とし持ち帰る。時は、タイムトンネルの創世記《メグロのポンコツ車がビンテージバイクの時代》、早速、複数の知人が所望、愛車(英米伊)を全て売却。次は若旦那の御趣味、独車に突入、手始めにR27+SL200、R69Sを独国より輸入、特にR27+SL200の側車はノンレスのオリジナル車、歩むよう速度から110Kmのクルージング、クイックなハンドリングに魅了!その後、希望に応え側車(Steib)を主にR27・SL200・R60・S501・TR500等を輸入。一定の利益を乗せて適正価格で売却。そんな折り、顧客より側車のセットUP(側車だけ売却)依頼を受け。門を叩いたのが『目黒の秋山鉄工所(バウアー)』また、自分用にと手元の目黒250にSL200(ベストチョイス)のセットUPを依頼、オリジナルを凌ぐ4支持、近所の下駄代わりに5年間使用、特に思い出としては、知人(お巡りさん)と参加した。東京トライアルクラブ主催の長良川交友会(常識を持つ中年暴走族の集会)。お父さんの走りに唖然。帰りは族を離れ地道でのんびり甲州街道2人旅、良い思い出です。ある日、物々交換でボロボロのR50を入手。半日かけ始動後、その場で再生を断念。R50を基に秋山氏に嘆願。25年間の友《R50(1000)+TR500(バウアー)》が完成(入手)。初めの試乗時、いつもの調子でアクセルを捻れば、駐車場の砂利は跳ね飛ばし。目黒通りでは軽快なハンドリングとENGのピックUPに感動。第三京浜では異次元に遭遇。苦手な右コーナーでの安定感!(一捻りで何でも可能)、全てに於いて『凄い』の一言!早速、地方都市にて側車登録の旅【当時、関東一円、陸自での《構造変更(ENG載せ替え)+3名車検》は絶望的。業者に依頼すると、当時国産車(250cc)の新車1台分の料金】。正規登録後、国内では側車を常に足として使用。また、ソロとしてR60/2を入手(後日、側車登録)、その後、海外業務から解放!地方都市に赴任。5輪生活(3輪+2輪)に入る。毎日の片道10Kmの通勤路(山越え含む)を8年間走破。今は横浜に住居を移し週末はバイク三昧の生活に勤しむ。

○側車に思う事(約30年間、側車の思いを記述します。)

始めに愛車(乗り慣れた側車)が一番と自負するが、秋山宅で最新作品《基本タイプはR旧タイプ(1000cc)+TR500(バウアー)》を好意で試乗!① 浮かない側車(重要ポイント)②発進時の安定性(発進時のハンドルのブレ)③クイックなハンドリング(急激なレーンチェンジでの収まり)④側車側の改善(船の取付補強、シート形状等)⑤フィニッシュ(仕上げ塗装+ライン引き)等。試乗に毎回、完成度に感銘。特にここ10年間の改善活動は驚くばかり。また、旧タイプ以外に、特に高く評価出来る作品はR100RS+TR500の出現。R100(2本サス)にサブフレームを追加、車体の補強と足回りの大改造を実施。驚愕のパフォーマンスを提供。旧タイプと異なり。大幅な改造が可能となり《Rクッションの傾斜角変更/アルーズフォークの投入によるホイルベースの延長/足回りの補強等》。一言で言えば『初めて側車に乗る人が普通に走れるサイドカー!』この出現は素晴らしい。さらに、旧タイプに比べ同じ走行条件で有れば走行時のレベルは絶対に高い!BMWのクラシカルな雰囲気を残しTR500のボデイサイズにベストマッチ(旧タイプは車体がコンパクトすぎバランス的に車体の一回り大きなR100の方がベスト)。また、適正価格(中古が安く出回っている)で理想のコンビネーション(R75/5~R100RS+TR500)が入手可能。旧タイプに比べ全ての項目が絶対有利(70HPに対応した車体/ブレーキ性能/ENGの耐久/部品の入手/サービスが全国BMW店で受けられる/等)。また、BMWに限定せず、自分の愛車に好きなタイプ(Steib:SL200/S500/TR500等)セットUP可能。自分でデザインした側車の製作依頼(ポンチ絵から製作→試行錯誤の工程設計)。特に軽車両(250cc)も30HPの時代、高い技術と経験で安全性の高いコンビ(側車)を提供。軽車両の側車特性を充分理解し、慣れ親しみ自分の物になる。軽ナンバー(車検が無い)で維持費がからず。パッセンジャシートに荷物を積み込み下駄代わり。また、ソロツーリングの友とし最高のパートナーと思えます。初めは気張らず、先ずは手持ちの愛車に側車をドッキング。ブレーキの補強、足回りの改造等は後回し、乗って楽しみ、好きになれば設備投資。・・・《私のメグロ250c(18HP)は側車をスパーカブの様な使い方を5年間、最高のパートナーでした。》

《良い項目》R50(1000)+TR500

①   BMW旧タイプの車体に1000ccを積み替えTR500(バウアー)側車、これ以上の物は考えられず。(良き時代のBMWを愛する人の最終目標はR69S+TR500)

②   側車は秋山宅のTR500(バウアー)の譲渡。当時TR500のオリジナル(当時の肉厚の鋼材で製作された50~60年代の物)、欧州で製作されたTR500の忠実なレプリカ(プレスの量産品)等を検討。基本(Steib/TR500)は50年前の量産車(進歩が無い/油圧式ブレーキは最悪!)。オリジナルを熟知、鉄板を手で叩いて叩いて毎回毎回改善がなされた。秋山氏の作品TR500(バウアー)がベスト。(オリジナルを超越)

③   部品の供給度、独国に直接発注、普通の消耗部品は即日(10日以内)に到着。国内でも旧タイプの部品は即日入手可能。(国内に複数の旧タイプ専門店が沢山ある・・・適正価格で入手可能)、新型ENGで有れば全国のBMWショップから部品の供給、整備と修理が受けられる。

④   新型ENG(OHV)は壊れない。最悪メタル関連の焼付が発生しても中古ENGを入手し交換した方が安い。ミッションも同様(Assy交換がベスト:日本は中古が一番、安い)

⑤   側車の技術を修得すればソロより疲労度が少ない。特に長距離で1日1000Km走行しても次の日には普通に仕事が出来る。(ソロは信号基の度に毎回、足を出し重い車体を絶えず支えねばならない。側車の基本はアクセルとハンドルを押すか引くかの繰り返し、体重移動も一般走行では不要、意外とラクチンです)

⑥   30年間、側車と接し無限の楽しみ可能性がある。部品の変更、タイヤの交換、側車セットUPの度に走行性が異なり自分の限界が分からない。(奥が深い)

⑦   旧タイプ(R50~R60~R69S)を所有していれば。30分で側車の取付/取外が可能。旧タイプは元々低速トルクのENG、普段の走行に不満無し、高速道路(100Kmクルーズ)、山道のスポーツ走行も充分な実力が有り。(しかし無理は禁物)

⑧   奥方のご意見、ソロで有れば服装はGパンに限定。側車は、お洒落着の着装可能、雨が降れば幌(TOP)を張り、眠くなれば寝れば良し、冬は毛布を腰に巻きぬくぬく。狭いながらも快適空間を提供。(夏は我慢)

⑨   側車のトランク、ソロのキャリヤ部、スペアタイヤに荷物を載せてバンド固定(大容量)、積載量は想像以上。(側車のバランサーとし、工具箱とジャッキとOILはトランクに常設)

⑩   雨の走行、雪での走行も可能。(ソロと比べ走破力は高く精神的疲労減)

⑪   整備性、クラッチ板の交換も1日作業(のんびり)で対応可能。(手持ちの一般工具で対応可能)

⑫   旧タイプの神話、入り乱れる情報の中から『問題が発生した時』、最良の指示の出来る主治医の存在!(私の主治医はドクター秋山氏)

《負の要因》

①   夏場の熱ダレ、空冷ENGシリンダーフィンである程度の放熱効果はあるが1000ccの熱量、致命的。ミッションも同様(都内の渋滞を考えれば悲惨的)

②   側車(重量増加)に伴うブレーキの負荷、エンジンの負荷、ミッションの負荷、デフの負荷、ソロでは冷え性のENGも側車を付ければ、オーバヒート気味。デフも同様、側車を引っ張れば、熱を持つ(手で触れず)必要以上の注意力が必要。(愛車精神で対応)

③   旧タイプ(R50-R69S)45年前の設計・構造的な問題は有るが、R60/2(32HP)にR100RS(70HP)のENG載せ替え(2倍の出力)。補強対応はなされているが限度有り。(特殊な走行意外は問題なし/無理を承知のパワーUP)

④   本体と側車の購入費。プラス構造変更(側車登録+構造変更ENG載せ替え)の負担大。もしも、事故を起こせば側車は『改造車(許可無し)』の扱い『構造変更での登録』は必携。

《まとめ》

現在、横浜市に在籍、徒歩10分で釣りの穴場有り。愛車は海風の影響で塗装はくすみ、鍍金にはうっすらと錆びがはえ、美しい状態とは言えず。中身が勝負とOILと定期的な消耗品は交換し。実用車(カブ)のような使い方をしていたのですが。・・・私の不注意にて全損(2011.09)再生不能に至る。手持の秘蔵部品をすべてはき出し、秋山宅でゼロから新規に製作依頼。お願いした項目は3点、①側車の乗降部の切込(乗りやすく)②トランク容量の拡大(野暮な軍用車タイプはお断り)③秋山氏が理想とする最高の作品を製作依頼。(最新作が最良の作品)60年代、梁瀬が『ウエスタンモータース』の頃、尊敬する大学教授が縦目のメルセデスを発注、分厚いカタログ(豪華本)からフレンチブルーを選択。内装・ENG・オプション等を好みで選択、詳細な注文書を本社に送り納期は1年後、納車まで幾度と無く目を細め(メルセデス)思いを「ゲルマン気質」をテーマに語られていました。(当時、希望すれば、シュタトガルトの工場に直接車の納車も可能)私も同様、待つ立場、週末の楽しみは秋山宅にて薪ストーブを囲み、気の合う仲間と組上がる愛車を目の前に楽しい時間を過ごしています。

2012.02.08

北川ヨシカズ

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